皆さんは虫歯について、どれほどの知識をお持ちでしょうか。
なぜ虫歯になるのか、どんな治療をされるのか? どういった対策をとるのか、など、詳しいことについては自分なりに勉強をされている方もいらっしゃれば、ほとんどわからないという方もいらっしゃるでしょう。
今日は虫歯のメカニズムと一緒に、歯の構造について説明をしたいと思います。
虫歯は乳歯では意外にも40%程度の人しか罹った経験がないのにもかかわらず、永久歯では、なんと日本人の85%以上の人が治療などの経験があるといわれています。
現在「8020運動」というものがありますが、80歳になっても自分の歯が20本以上残っている人は24%程度しかいません。
多くの人が自分の歯を失う原因は、虫歯と歯周病です。
逆に、この2つを理解することで、歯を失うリスクを最小限に押さえることが可能となるのです。
そのためにも、歯の健康に役立つポイントをしっかり押さえておきましょう。
まずは、歯の構造についてです。
歯は、硬い1つの塊で出来ているわけではなく、3層構造になっています。
前歯も奥歯も歯の形は違っていても、構造は同じです。
・エナメル質
人体の中で最も硬い組織で、歯の頭の部分だけを包み込むようなっています。
・象牙質
歯の頭の表面はエナメル質で覆われ、根の表面はセメント質で覆われていますが、それ以外の歯の内部すべて象牙質で出来ています。
・セメント質
根の表面だけを覆っているのがセメント質で、歯茎に隠れているため、通常見かけることはあまりありません。
虫歯の深さが、内部の歯の神経の部分に接近すればするほど、痛みやしみるなどの症状が現れます。
奥歯のように歯に厚みがあるほど、症状が現れるまでに時間がかかります。
注意が必要なのは、歯と歯茎の境目付近の虫歯。
この場所は前歯や奥歯にかかわらず比較的神経に近いので、虫歯が浅くても歯の神経がダメになりやすいので要注意です。
そして、歯の構造を頭に入れた上で、虫歯のメカニズムを説明します。
歯の表面に粘着した虫歯菌の塊をプラーク(バイオフィルム)、これが食事のたびに栄養を取り込んで、酸を放出します。
放出された酸が「エナメル質」内部に浸透して歯を溶かし(脱灰)、硬い歯がまるで豆腐のように柔らかくなります。
この歯が柔らかくなった部分を一般的に「虫歯」と呼ぶのです。
そこに虫歯菌が侵入して、さらに内部への穴の連鎖が続いていきます。
これが、虫歯ができて、深く進行していくメカニズムです。
虫歯予防に必要なのは、虫歯の原因を除去だけではありません。
この進行のメカニズムを理解していれば、虫歯予防に役立てることができます。
次回、虫歯の進行の度合いについて、お話をしたいと思います。
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